YO茶の足跡残す日記

日々感謝の気持ちで、思う事をいろいろ書いていきます。

私とCCIEその2(Voice編)(少し加筆しました)

昨日、眠れない勢いに任せて私のR&Sへの挑戦を書きました。



せっかくなので、今日はCCIE Voiceについて書いてみようと思います。


CCIE VoiceというTrackがLaunchされたとき、私はVoice関連の経験を積むためトラブル対応チームに所属していました。何分、最初に所属していた部署にVoice、特にIPTがわかる人が誰もおらず、その時点で経験豊富だったのはトラシュー部隊とセールス側のSE部隊でした。今後IPTをやっていくためにトラシューは避けて通れないということもあり、まあいろいろ組織間のすったもんだはありましたが異動したのでした。


Writtenに関しては実業務などを通じて比較的知識が蓄積されてきていたこともあり、R&Sのときのような回数は受けませんでした。(2回だったかな?)



そのままLab試験勉強に入りたかったのですが。。。某お客様の大トラブルに巻き込まれてしまい、なんだかんだで結局Lab試験に発挑戦するのはWrittenの期限切れぎりぎりの1年半後となるのでした。



トラシュー部隊での修行を終え、元の部署に戻ってからのLab試験挑戦でした。ここでも幸いLab試験用のPodを用意することができたので機材に関しては困ることはありませんでした。


ただし、前回と大きくことなるのは、当時Lab試験を受けられるのはUSのサンノゼとベルギーのブラッセルのみ。要は海外での受験なのです。


ここで初めて海外受験を経験したのでした。会社の旅費の関係で受験地はサンノゼ。ただでさえ苦手な英語の試験をしにいかないといけないのに、加えてネイティブと会話をしなけりゃならない。一人でレンタカーを借りてホテルに泊まり、一人で試験会場に行って帰ってくる。全部自分でやらなければなりません。不安だらけです。


慣れた人にしてみればどうということはないかも知れませんが、私にとってみれば初めての海外一人旅。とてつもないプレッシャーのもと、試験に臨んだのでした。


不安だらけでしたが、飛行機-レンタカー-ホテルと、割合トラブルなく進んでいきました。けど、食べることだけは、一人でレストランに行く勇気がなく、ルームオーダーにしました。ただよくわからないのがチップ。日本の同僚にチャットです。ルームオーダーのときのチップはどうしたらいいのか??
US生活の長かった同僚が丁寧に教えてくれ、なんとか食事にありつけました。


まったく、チップなんて知らないよ、面倒くさい。。


そして試験前最後のチェック。これまでまとめていたノートをひたすら見返します。前にも書きましたが、私は、ノートに書く派です。直接書かないと脳に刺激が伝わらないと思っているからです。


しかし、時差ボケのせいもあってか、まったく眠れません。



そして試験当日の朝。時差ボケのせいで、一睡もできていませんでした。眠くはないですが、異常に目がギラギラした状態でのスタートです。



朝食は、Lab会場に行く途中にあったCarl's Jr.。ファストフード店です。そこでポテトを頼み、むさぼりながら会場へ。ちなみに、フライドポテトは、メニューには「Fries」と書いてあります。最初意味がわからなかったのですが、「French Fries」の略なんですね。


CCIE受験者にはおなじみ、サンノゼのBuilding Cへ到着。いろいろプロクターから話しかけられますが、緊張していることもあいまって、ほとんど何をいっているのかわかりません。「Voice?」と聞かれたことだけはかろうじてわかったみたいな精神状態ですw


海外のLab会場は、エアコンが効きすぎていて寒いと聞いていたのでフリース持参です。これは大正解でした。


試験開始後問題を見て唖然。自分の準備不足を最初の5分で痛感したのでした。それでも何とか食らいついてやる、と意気込みましたが最初の基本的なところから躓き、1回目の結果は散々でした。


試験が終わり、次の日の朝、そのまま帰国でした。なんとも強行スケジュールです。


成果としては、あまりしゃべれなくてもなんとか一人で渡米して帰ってこれるんだなってことでした。


そんなこんなでR&Sのときと同じような、自分との闘いがここから始まります。何がだめだったのか、自分ができていなかった問題の分析を行っていきます。そして、VoiceはIOSだけの設定ではなく、GUIを使った設定があるため、どうしても時間がかかります。なので、設定順序も戦略的にやらないと、絶対的に時間が足りないこともわかりました。


そして、夢でコンフィグを見るというモードに突入していったのでした。


そして2回目の渡米。今回は結構自信を持って試験に挑みました。問題を見て、「これはいける!」と感じました。ただ、もしも出題されたら最初から捨てると決めていた問題が出てしまったことで少し「ついてないな」とも感じました。


設定は順調に進みます。大きなトラブルもありません。問題の意味がわからないところはたどたどしい英語でしたがプロクターに食らいついていきました。


試験が終わった段階で、正直「いけた!」という手ごたえをもって帰国しました。フライトの関係上、日本に帰国したタイミングでないと結果がわからないのです。そして成田で早速確認。




結果は、、「Fail」。





正直、これまでのCCIE挑戦の中で、最も頭が真っ白になった瞬間だったと思います。本当に自信があったので。



打ちひしがれて帰宅しました。けど、いつまでもへこんでばかりもいられません。3回目の挑戦です。



見直しを改めてしてみると、結構勘違いをしていたり、誤った設定をしてしまっていたことが判明し、結果がFailであったことに納得できました。



「あー、R&Sのときと一緒だなあ。。」



ここから死闘がはじまったのです。おそらく、このころの私はかなり「話しかけるな」オーラを出していたと思います。それだけCCIEに集中していたのです。今の会社に入って一緒にずっと仕事をしてきた同僚がなんと2回で合格してしまったということが追いうちをかけ、プレッシャーはさらに重くのしかかります。そして感じます。



「次で決めなければ明日はない。」



知識をふやすことはもちろんなのですが、それに加えて、いかにコンフィグスピードを上げるかというのが課題となっていました。何度も何度も設定の練習を繰り返し行います。



そして3回目の挑戦。サンノゼのbuilding Cです。実はこの試験が終わった後、脚の手術をすることが決まっていたため、ある意味この試験で合格できなかったら、次の挑戦がかなり先になってしまうことがわかっていました。


自分的にはかなり追い込まれていました。



問題は、過去2回と比べてそれほど難しくはありません。いける。いけるぞ。
設定は順調に進みます。しかし、後半になって機器の調子が悪くなり、IP Phoneが突然電源が切れたり、サーバのレスポンスが悪かったりします。まずい。
そして、終了10分前に、ある設定をまるまる忘れていたことに気付きました。



顔面蒼白になりました。



しかし、このとき、「神」が降りてきました。



驚くほど落ち着いてその設定を入れ切ることができたのです。結構なボリュームのコンフィグを投入する必要があったのですが、入れ切ることができたのです。ただ、動作確認の時間はもはやありません。



そしてタイムアップ。試験終了後、プロクターから「どうだった?」と聞かれ、今回は絶対に合格していると思うということ、この後脚の手術をしないといけないので後がないことなどやや「泣き落し」みたいなことも言ってみました。(まあ、それが有効とはとてもおもえませんがw)それくらい必死でした。



もうその後は結果が出るまで気が気ではありません。すべてがうわの空です。



そして運命の結果。




「PASS」。




初めてです。試験に合格して、周りなど気にせず雄たけびを上げました。



「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」


そして次に押し寄せてきたのは安ど感。
これまでの苦闘の歴史が走馬灯のようによみがえってきます。
「これで苦痛から解放される。」



本当につらい闘いでした。





私は今でもVoice(今ではUnified Communications と範囲が広がりましたが)エンジニアとしてなんとかやっています。このときの勉強によって培われた知識と経験が私のVoiceエンジニアとしての大きな大きな基礎となっていることは間違いありません。



私は、CCIEというのはそのTrackの知識を持ったエキスパートの証明であることは言うまでもないのですが、それよりも感じるのはどちらかというと


「合格するまで努力し続ける忍耐力を持った人の証」


ではないかなと考えています。


その人には必ず「何かをやりとげる持続力、忍耐力」が備わっていると思うのです。







ちなみに、わたくし一応もう1個持っておりまして。。。。
あまりメジャーではないのですがCCIE Storageというのも持っています。
ただ、CCIE Storageに関してはあまり特筆するべきこともないんですよね。。。




どちらかと言えば、試験会場への旅程トラブルとか、そういったことの方が多かったんですよねw


その3書くかどうしようかなぁ。まぁ、考えておきます。




それではまた。



#日々感謝 m(_ _)m