YO茶の足跡残す日記

日々感謝の気持ちで、思う事をいろいろ書いていきます。

役員-秘書電話の設計には気をつけろ

そこそこ大きな電話システムを構築する際、必ず頭を痛めるのが「電話交換台」と「役員-秘書電話」である。電話交換台は、その会社の大代表の番号応答をする部署である。会社によって考え方はまちまちだが大体営業時間内は何人かのオペレータが対応するような仕組みになっている。最近は最初に電話ガイダンスを流すような会社も出て来たが、やはり消える事のないセクションである。
ここの電話応答をCUCMに変更するときにはまあ、それほど難しい設計ではない。


もう一つ、電話システムを設計されたことのある方なら必ず悩まされ、痛い目を見るのが「役員-秘書電話」である。
とにかく会社の偉い方々が使う電話なので、一般の社員よりもいろんな要求があがり、それに対応しなければならないのである。
なので電話システムを設計する際、役員秘書へのヒアリングは絶対に欠かせない。ヒアリングもせずに、意に添わないシステムを導入してしまったときには、それはもう悲劇である。

その要件は、本当に多岐にわたるし、またとても幼稚なものであったりする場合もある。各会社特有の「慣習」なるものに引っ張られて、CCIEのLab試験で構成するよりも複雑なことをやらなければいけない時もある。


海外の役員-秘書と日本企業の役員-秘書とでは電話の取り方や運用の仕方が違うのかもしれないが、日本の交換機で構築した役員-秘書電話をCUCMなどのシステムで置き換えると、概して不満があがる。理由はボタンの数だとかいろいろだが、とにかく複雑なことをやりすぎていることが多く、交換機はそれに対応できてしまうのである。
「現状踏襲」の方針でレガシーPBXからCUCMへ移行することは、そもそも切り替える意味がないし、強みも違う。

なので、設計に入る前の要件定義の早い段階で役員や秘書にはヒアリングをし、また早い段階でデモなどを行うなどして動作を見てもらうことが肝要である。
そう、なので設計を行うとき、タイトル通り

「役員-秘書電話の設計には気をつけろ」

なのである。



と、今日は自分に対する戒めでした。


#日々感謝 m(_ _)m