YO茶の足跡残す日記

日々感謝の気持ちで、思う事をいろいろ書いていきます。

ベテラン

【ベテラン】ある事柄について豊富な経験をもち、優れた技術を示す人。老練者。ふるつわもの。 (大辞林 第二版より)


先日、あるミーティングで、私よりも長年現在の会社で働いているある部長さんが自分の若手の部下に対して



「YO茶さんはね、かなりのベテランだよ」



と紹介してくださった。そのように紹介してくださったのはとてもうれしいのだが、「ベテラン」という言葉にひっかかりを覚えた。



俺はベテランか?



確かにこの業界では同じ分野の仕事を結構長い間(9年近く)やっている。そういう意味ではベテランといえるかもしれない。ただ、その間技術の革新は著しく、常に新しいものに挑んでいかなければならない。わからないことだらけ。そんな初心者期間の状態を繰り返してくると技術的な観点からは自分がベテランとは思えないのである。



チームメンバーからすると「保守的なYO茶さんが常に新しいものに挑むって、何を言ってるんですか」と笑うかもしれない。しかし、外部から見ると今のチームに長年所属しているということは、チームの中の保守的なメンバーすら新しいものへ常に挑戦しているように見えているはずである。これはチームの中にいるとわからなくなりがちな感覚である。



IT業界でのエンジニアに対して、ベテランという言葉は、時に褒め言葉ではないと私は思っている。つまり、「いつまでも古い技術に固執して長年会社に居座る人」という皮肉にもとれる。



もちろん、先に話した部長さんは決して皮肉で言ったわけではない(と信じている)が、「ベテラン」といわれるのは複雑な気持ちである。それであればむしろ「エキスパート」といわれた方がうれしい。


正直、最近の技術は一つの分野だけではなく、他の分野が複雑に関係してくるためついていくのがしんどい。何年か前もそう思った時期があったのだが、最近はまたさらにそう思えてきた。そう思ったってことは、エンジニアとしては「エキスパート」足りうることはできないのではないか。



エンジニアの卒業を考える時期が近付いている、もしくはもうやって来たのかもしれない。



#日々感謝 m(_ _)m