YO茶の足跡残す日記

日々感謝の気持ちで、思う事をいろいろ書いていきます。

人の死によって受け継がれるもの

昨日、ある方のお通夜に行ってきました。



妻のママ友のお父さんにあたる方でした。余命3か月の癌を宣告されたにもかかわらず、その期間をはるかに超えた1年を生き抜かれた方でした。私は、小学校の運動会で応援に来られているときにお会いしたことがありました。そのときうちの家族と一緒に昼食をとったことを覚えています。



ここ数カ月のご様子は、妻から話に聞いておりました。遠からぬ未来にやってくる確実な死。ガンの治療による苦痛。ご家族の看病疲れ。余命を宣告され、はるかに長い期間を生き抜かれたが、症状が良くなることはなく、日々弱っていくことによる死への不安。ご家族の苦悩は想像に難くありません。しかし、最もつらかったのは亡くなった故人ご本人であったことでしょう。



心よりご冥福をお祈り申し上げます。



ママ友さんは、今住んでいる場所から遠方の病院まで看病のために通われていました。そのために自分の家族の生活にも少なからず影響が出ていたようです。ママ友さんには、私の娘と幼稚園から同級生のお嬢さんがおられます。私は、このお嬢さんが身近な方の死を経験することはとても意味のあることだと思いました。



人は必ず老いていく。そしていつかこの世から去る。それは遠い世界の出来事ではなく、身近な人々にも起こる。自分の親ですら例外ではない。自分の親が最後を迎えるまでに、どのように向き合っていったのか、ママ友さんは身を持ってご自身のお子さんに教えられたと思います。



私はママ友さんのご家族が向き合われた一連の行動と姿勢をずっと聞いてきて、本当にすばらしいご家族と知り合いになることができたと、改めてその出会いに感謝しました。



今回お通夜でご焼香をあげるとき、ふと自分の父のことが頭に浮かびました。私の父は2年前に亡くなりました。それも突然。誰もが思いもよらない死でした。その時のことがよみがえりました。そして、父のために何もしてあげられなかったなぁと後悔の念が湧きおこってきました。



死に方はその人の人生の凝縮した形でもあるように思う。自分が人生の最後を迎える間際、子供たちに何を伝えていけるのか。



親から子へ、子から孫へと受け継いでいくものというのはいろいろある。財産や知識もそうだろう。しかし、「親の死」によって気付くことが魂に一番刻まれる。それが一番大きいものなのかもしれない。



#日々感謝 m(_ _)m