YO茶の足跡残す日記

日々感謝の気持ちで、思う事をいろいろ書いていきます。

自民党が発表した日本国憲法改正案を考える(その2:前文編・続き)(追記しました)

さて、4月27日に自民党日本国憲法改正草案が発表されたことは、同日のブログで既に書いた通りです。さらに少し前ですが、この草案の全文がまだ公表されていないにも拘わらず、メディアのニュースで内容概要が紹介された(世論を確かめるための意図的なリークにも思える)時点で前文についてあれこれ書いたことがあるのですが(こちらです)改めて実際の草案の前文を読んでみて、感じたことを追記したいと思います。



前文は、日本国憲法の土台となる考えや意志、決意が記載されるべきであり、現行憲法は(その内容が良い、悪いはさておき)そのように構成されていると思います。各章は、その前文にある思想をふまえて定められています。なので、前文というのは日本国を形作る上で、非常に重要な意味を持つ文章であると私は考えます。



さて自民党改正案。前文を読んで最初に感じたのは、「使っている日本語がわかりやすい表現になった」ということです。現行憲法の全文は、GHQが出してきた草案を英訳したものだといわれています。そのためかはわかりませんが、難しい表現の部分が少なからずあります。


私は、憲法というものは、日本の法律の最高位に立つものであり、であるがゆえに、日本国民が理解しやすく、かつ格調高い表現であるべきだと思っていました。今回の憲法案の前文に関していえば、表現は非常に分かりやすくなりました。言いたいことがストレートに伝わってきます。


さて内容についてですが、いくつか込められたメッセージの中で、私は「国家像の明確化」と「安全保障に対する決意」を特に強く感じました。



天皇陛下の元にすべての国民は存しており、国民は三権分立に基づき統治される法治国家であるという国家像を明確に記載しています。この国家像は過去受け継がれてきた伝統ある体制であり、当然記載されるべき内容だと思います。


さらに、「日本国民は、国と郷土を誇りと気がいを持って自ら守り、」と国民自ら自衛するという決意を明確にしています。これは、今の安全保障を米国に頼り切っている姿勢からの大きな転換を図る、ということを意味していると私は理解します。



太平洋戦争が終わり、敗戦国として制定しなければならなかった当時と今とでは近隣諸国との情勢も大きく異なります。事実、日本国民自ら国と郷土を守るという姿勢がなかったからこそ領土問題では他国にはいいようにやられ、北朝鮮による拉致事件が発生し、そして今だに解決できていないのです。


これらの意思が盛り込まれていることを、私は支持します。


(※以下、追記です。)
3月2日に書きましたエントリ「自民党が発表した日本国憲法改正案を考える(その1:前文編)」において、私は前文に対して、以下のようなことを期待しコメントしました。



#### 引用ここから ####


前文に求められることというのは、

「2000年に及ぶ長い日本の歴史から、日本とは天皇陛下のもと国民が平等であるいう国体であったということを踏まえ、これらの形を維持しつつ、日本国民の幸せのために、また世界平和の維持に貢献するために「あたりまえの国家の形」にたちかえるという姿勢」

をうたう事なのではないかと思ったりするわけです。


#### 引用ここまで ####



私が期待する内容は、今回の自民党改正案の前文にはバランスよく盛り込まれていると考えています。


ここまでの内容にするには、きっと党内でも様々な意見の衝突があったでしょう。よくぞ保守本流の原点に戻り、まとめられました。



とりあえず今回はここまで。


#次回は「天皇編」です。できればゴールデンウィーク中に書きあげてしまいたいなぁ。。



#日々感謝 m(_ _)m