混迷を極める政局
ここ1,2週間で政局は目まぐるしく動いている。
- TPP参加の方針を打ち立てて解散総選挙へ打って出ようと賭けに出た野田総理。票固めのためには何でも使おうというのか、「平成の治安維持法」にすらなりうる「人権救済法案」を閣議決定、衆議院に提出してしまった。
- そして解散を回避し、内閣総辞職、細野を総理に据えようとしている民主党一派。特に輿石幹事長。そこに裏で絡んでいる「国民の生活が第一」の代表小沢一郎。小沢は2審も無罪となり、活動しやすくなったにちがいない。
- 来年の任期いっぱいまで、脱原発で押し通そうと声を上げ始めた菅。
- 第三局として、国政に進出してきた日本維新の会、そして石原新党(たちあがれ日本が合流か?)。そこと組もうとしているみんなの党。政策の摺合せで苦心している。維新八朔とたち日の政策、みんなの党の政策、どこまで歩み寄れるのだろうか。一時よりは維新の支持率も下がってきた。
- 年内解散のために攻撃をゆるめない自民党。しかし、年内解散に失敗したら、今度は安倍さんの党内からの批判が出てくるに違いない。自民党結党時の党是、「憲法改正」の名の元に一致団結しているかといえば、全くそんなことはない。安倍政権時、党内で足をひっぱった親中派グループは健在。要は、自民党内は、何も変わっていないのだ。
年内に解散、総選挙はあるのか。年内であろうと、年を越そうと、我々は、のけぞるような現与党の大惨敗を目にするに違いない。
この3年間で私たちが学んだことは、国政を預かる者の責任がどれだけ重いかである。国民の私たちがびっくりするくらいそれを軽々しく扱われてしまった。しかし、それは私たち自身の心の反映でもあるのだと思う。結果、私たちは国益、国際的信頼の多くを失った。なんと高い勉強代だったことか。
そう考えると、福田内閣時代、小沢一郎が大連立を持ちかけたという気持ちもほんの少しはわかる。彼の場合は数の理論で権力を握る事がメインなのだろうが、政権担当している政党と一緒になって経験しなければ、どだい素人では無理なのだ。アメリカのように民主党と共和党の両方が政権を担当してきたのではなく、戦後(ほぼ)自民党しか政権担当しなかったのだから。(別に小沢氏を支持しているのではありません。あしからず)
いったい、何が正解なのだろう。100点満点など望めないのだろう。なぜなら、100点の種類は人の数だけ存在するのだから。ひとつだけわかっていることは、今の状態が続くことは、国民の幸せにはつながらないだろうということ。
現在の選挙制度が小選挙区である限り、地元の選挙区で自分の考えに合った人を国政へ送るべく票を投じるしかない。
日々感謝 m(_ _)m