衆議院解散日程を表明した(少し追記しました)
その速報を見た時、一瞬訳がわかりませんでした。
え?党首討論で明言したのか?午後3時からの討論だったので、当然ながら仕事中の私は動画を確認することはできません。帰宅してからニュースや動画で26分間の全討論を見ました。
野田総理のしゃべりは、党首選のときの勢いを感じさせました。安倍さんも非常に冷静に、穏やかに、そして余裕すら感じる中にも厳しい追及をしていきます。
そうした中で、安倍さんは11月16日に解散するとの言質をとりました。まさか日程まで、それも今週末に解散というところまで言及するということは予想外だったかもしれませんが、選挙をしたら政権交代は必至と言われる中、解散を確定させた時点で安倍さんの大勝利です。
野田総理が解散明言に踏み切ったとされる理由はいろいろあるようです。(情報ソースはスーパーニュースアンカーです)
・年内解散をしない場合、自民、公明、民主におるいわゆる「3党合意」を破棄する用意があると密かに野田総理へ打診、唯一の成果ともいえる消費税増税法案を破棄されることに危機感を感じた
・輿石幹事長と小沢一郎の間で密かに野田総理に内閣総辞職をさせ、細野さんを総理にしてから解散させるというシナリオを動かしているという情報に野田総理が激怒し、先手を打った
・第3極の政党の準備が十分でないうちに選挙を行うことが得策と考えた
ちなみにそれ以外にも、突然TPP賛成を打ち出したことにもいろいろな狙いがあるようです。
・TPP賛成の意思表明により、アメリカを味方につけたい
・経済界を味方につけたい
・これによって民主党を離反する議員が出るだろうが、最大でも40人程度と読んでいるとのこと。その程度であれば、いっそのこと出て行ってもらって、意見がまとまる党にしてから出直したい
あの党首討論は、決して感情的に行っているのではなく、裏にはこんな読みや狙いがあった上でのことのようです。しかも、かなりのサプライズ演出です。これによって、野田総理自身、与党のイメージを上げたかったのでしょう。
事実、マスコミの論調は野田さんの決断を歓迎する、野田さん優勢だったというものになっていますし、討論の様子も安倍さんが劣勢だったような印象を与える編集をしています。
ちなみにうちの妻もニュースを見て「野田さん、今回の討論はよかったわ。腹をくくった人は野田さんみたいな人でもかっこいいね」と言ってました。こういう印象を持った人は少なからずいるでしょう。だとすると、野田総理とメディアの作戦はある程度成功したのかもしれないです。あ、当然妻にはテレビの意図的な編集による印象操作で、安倍さんの発言を所々カットしていることはきっちり説明し、納得してもらいました。)
いずれにしても、明日には解散になります。ま、まさか「16日といったのは12月16日でした」なんて言わないだろうなwまだ予断は許しません。また、変な法案や政策をどさくさにまぎれて可決などさせないように注視しておかないといけません。
テレビでは、自分達が作った政権の被害を小さくするような偏向放送が続くでしょう。メディアに騙されず、自分の目で確かめ、投票しましょう。
まあ、個人的には今年一番見応えのある政治討論でした。
#日々感謝 m(_ _)m