ツナグ
少し前に小説「ツナグ」を読みました。これは、「ツナグ」という霊的能力を持った人を介して、死んだ人と会う事ができるという話です。ただし、死者に会えるのは1回だけ。それも、相手が会いたいという意志がないと成立しない。そして死者も誰かに会う事ができるのは1回だけなのです。
昨日、ある方と飲みに行きまして、そこでツナグの話になりました。
自分が今、ツナグにお願いするとしたら誰に会いたいか。
私は親父に会いたいです。
まじめで、コツコツと働いて、そして寡黙で。ほとんど面と向かって話し合った記憶がない。自分はきっと背中を見て、育ったのだと思います。もちろん、たくさんの事を学んでいます。しかし、この年齢になって、すごく思います。
自分がおしゃれをするわけでもなく、贅沢するわけでもなく、ひたすらコツコツと働いてきた。その仕事に対する思いや、人生観、生き方。
直接話をしたい。
いや、結局一番聞きたいのは、「自分のことをどんな風に思っていたのか。」なんだよな。
親父に会いたい。
やっぱり、まだ早かったよ。
#日々感謝 m(_ _)m