米朝戦争に現実味が出てきた
（今回の話は関西の報道番組、スーパーニュースアンカーの青山繁晴さんの解説情報をもとに書いています。）
今回の北朝鮮のミサイル発射はこれまでとは緊張度が格段にちがう状況になっています。
なぜか。
今回、アメリカが北朝鮮に対して非常に強い態度をとっているからです。アメリカは、先月28日にB2ステルス戦略爆撃機2機をミズーリ州の基地から朝鮮半島まで飛ばし、黄海上に、模擬爆弾を投下しました。その距離なんと約1万キロ。しかも、同盟国の韓国、日本に着陸せずそのまま帰国したのだそうです。
ここでアメリカ軍が投下した模擬爆弾というのが、地中貫通型っていう核爆弾を想定したものなのだそうです。これは地中深くに入り込み、地下だけ核爆発させるという恐ろしい爆弾です。
つまり、金正恩が地下基地に逃げ込んだとしても、お前を殺すぞ、という強烈なメッセージなのです。
もともと北朝鮮は、3月11日にとても奇妙な宣言を行いました。それは、
「朝鮮戦争の休戦協定を破棄する」
というものです。この宣言は、実は韓国に対してではなく、アメリカとの対話に持ち込みたかった北朝鮮のメッセージだったのです。なぜなら、韓国は停戦は不服として、朝鮮戦争の休戦協定の調停式には参加しておらず、ゆえに韓国へのメッセージということにはならないからです。
アメリカはこの意図をわかった上で今回強い態度に出ているのです。なぜかというと、2010年の天安号の撃沈や、あるいは大延坪島（テヨンピョンド）の砲撃があった際、アメリカは韓国からの反撃を許可しませんでした。そのため北朝鮮はさらに増長したという反省があるからです。
北朝鮮は計算が狂いました。そのためさらに強い態度に出ざるを得なくなりました。そうしないと国内の体制を維持できないからです。今回のミサイル発射実験は、そういった流れの中で実施されるものなのです。
今回のミサイル弾頭には弾薬は入っていないとみられています。しかし、このまま状況がエスカレートすると、在日米軍基地にミサイル攻撃が行われる可能性があります。つまり、北朝鮮とアメリカが、（部分的にですが）戦争状態に入るということなのです。日本のすぐそこで戦争が行われるということなのです。
その時、仮に日本人の民家などに着弾、爆発し被害が出てしまったら日本政府はどのような措置をとるのでしょうか。報復攻撃はできません。だから、ミサイルが飛んできてから撃ち落とすのではなく、敵国のミサイル設備を先制攻撃できるよう、早急に憲法・法律の整備が必要だったのです。
今回はミサイルによる攻撃に加え、もう一つの懸念があるといいます。それは
「生物化学兵器によるテロ」
です。北朝鮮はソ連崩壊に乗じて天然痘ウイルスを大量に確保したというのが専門家の中での常識なのだそうです。天然痘は既にWHOから撲滅宣言が出されており、ワクチンももはや存在しません。（アメリカは持っているかもしれませんが）
私たちより上の世代は種痘を受けていますが、若い世代は予防接種など受けていません。予防接種を受けていない人が天然痘に罹患した場合、死亡率は30%といいます。この割合を聞くと本当にぞっとします。
天然痘は非常に感染力が強く、飛沫感染します。仮に天然痘に罹患した工作員が飛行機に乗って日本に向かってきたとしたら、その人が通路をせき込みながらトイレに行き、せきをしながら帰ってくるだけで機内の乗客は全員感染するくらい強いのだそうです。そのまま乗客が日本国内に散らばると、爆発的に天然痘が広がります。
この場合、北朝鮮が限りなく疑わしいですが、アメリカは北朝鮮を攻撃することができません。もはや天然痘を診察した医者も少ないため、赤い斑点が出て苦しむような症状が出てきたときには自分で判断して保険所へ届け出るなどの判断が必要となりそうです。
まるで夢物語のような話に聞こえますが、これまでとは全く異なる次元の緊迫感が走っているのです。このような戦術をとる可能性すら非常に高いのが今の状況なのです。
しかし、この状況は、日本にとっては外交により金体制を終わらせることのできるチャンスなのではないでしょうか。金一族による体制を終わらせることが、拉致被害者が「全員」取り返せる唯一の方法なのです。なぜなら、拉致事件は金正日配下の工作機関による行為で、軍部は関与していません。金体制が終わると、おそらく軍部による政権が作られるでしょう。このような体制の交代は革命といいますがある場合、新しい政権は前政権を悪者にして、求心力を高めようとします。軍部は拉致事件には関与していませんから、前政権はこんな悪いことをしていましたよ、と拉致被害者の存在を認め、期間させる可能性が最も高いのです。拉致被害者を期間させることのできる唯一の方法だとも言えます。
日本は、アジアの民主国家のリーダーという意味でも、今こそ外交によって北朝鮮の体制を終焉させるような活動をしなければならないのです。
ノドンは数分で日本に着弾します。だからこそミサイル設備の発射準備を確認した時点で、日本からも迎撃するという声明が発表できるだけでも大きなけん制になるのになぁ。
日々感謝 m(_ _)m
