後世まで記憶に残る浅田真央選手のフリー演技に心震えた
演技が始まる前から、私は両手を強くにぎりしめてテレビ画面を見続けた。演技の最初から最後まで、本当に心を揺さぶられました。
本当に素晴らしかった。
点数は、自己ベストの142.71点。すばらしかった。
結果は6位。メダルは取れなかったがそんなことはどうでもよい、と思わせてくれました。
演技後のアナウンサーの質問
「この4年間挑戦してきたこと、オリンピックでできましたね?」
に対し、
「はい、できました」
という答えが彼女の思いをすべて表していると思います。
真央ちゃんよりFPの点数が高かったソトニコワ、キムヨナの演技はミスの無い演技ではあったと思います。ただ、6種類の3回転ジャンプすべてに挑み、すべて着氷できたのは真央ちゃんだけ。
もしもですが、「今のルールでより点がとれる」、つまり苦手なジャンプを避け、で得意な技の完成度を高めることに方針転換していたら、彼女はもっとも容易に金メダルへ手が届いたのではないでしょうか。それを行おうと思ったら、彼女は容易にできたはずです。
しかし、天才ジャンパーであるが故に、彼女のフィギュアを通じて極めたいゴールと、競技のルールが求めることがマッチしないということなのでしょうか。
真央ちゃんのこの苦悩は、日本柔道に似ているな、と思っいました。日本柔道は、きれいな技を習得することを重視すると言われます。ただ、世界柔道やオリンピックでは、つまり「柔道」と「JUDO」は異なる競技と言っても良い位戦い方が違います。まず、普通に組み手をとらせてくれません。ルールを最大限活かして泥臭い勝ち方をしていくことを余儀なくされます。
真央ちゃんの苦悩は、まさにこの日本柔道の苦悩と一緒だなと思いました。
これは私の感覚ですが、彼女は「スケート道」を極めるための修行をしているのかな、と思いました。彼女の集大成とも言える最高の演技で、全選手でのトップの点数がとれないということは、やはりルールとしておかしいんじゃないか、と思ってしまいます。浅田選手がいかにルールに苦しめられてきたかが綴られている以下のリンクを読むと、ルールやジャッジって何なんだろうと考えさせられてしまいます。
フリー演技の全選手の演技の中で、最も心が揺さぶられ、すばらしいと思えた演技は、間違いなく浅田真央選手の演技でした。
浅田選手、お疲れさまでした。堂々と胸を張って日本に帰って来てほしいと思います。
#日々感謝 m(_ _)m