YO茶の足跡残す日記

日々感謝の気持ちで、思う事をいろいろ書いていきます。

運用を考慮した設計(少しだけ追記しました)

これまで私は、設計プロジェクトというものに数多く携わってきました。なので設計はするのですが、その後の構築作業、運用といったフェーズにはそこまで関わりませんでした。


今回、要件定義から運用まで、すべてを対応しておるわけですが、そこで痛感したことがあります。それは、これまで運用を意識した設計というものを全く考慮していなかったと言う点です。



細かいことまでは言えませんが、例えば電話システムでいうと番号計画。外線の電話を着信させる際、内線番号に変換するわけですが、ここで外線番号と内線番号の下4桁を同じ番号にしてやれば、論理的に変換してやる記述はワイルドカードを使って1個で済む訳です。


03-1111-xxxx <----> 100-xxxx


みたいな感じで。しかし、内線番号の番号レンジごとに意味をつけるような管理をすると、こうはいきません。例えば営業部は2000番から、総務部は3000番から、というように。以下のような感じですね。


営業部代表 03-1111-1234 <----> 100-2000
総務部代表 03-1111-2222 <----> 100-3000


つまり、論理的な変換パターンを外線番号の数だけ用意しなければいけない。あきらかに前者の方が運用上楽です。ただ、内線番号レンジで意味をもたせるというのは、エンドユーザにとってはある意味わかりやすいことだと思います。いったいどちらがよいのか。


最初の導入の時はそれでも良いと思います。しかし、運用が始まるとその手間は明らかに変わってきます。
前者は、外線の追加があったときに変換パターンを追加する必要がありません。後者は、都度変換パターンを追加していかなければなりません。運用でどちらが好まれるかは、もうわかりますよね。



すごく簡単な事例ですが、そういったことを考慮して設計することも大事だなぁ、と痛感しました。



運用の簡素化と、ユーザの利便性はおそらく反比例の関係にあると思っています。そこをバランスの良いところで折り合いをつけられるよう主導していくことも、設計側の大事なミッションだと思った次第です。



今日はこれくらいで。


#日々感謝 m(_ _)m