田舎で育つとピンとこない受験戦争
私の田舎はだいたいが地元の小学校>中学校>高校と進学していく。なので、受験戦争を初めて意識したのは大学受験のときだった。
当時田舎に進学塾などがあるわけでもなく、学校の授業以外には自分で購入する参考書か、通信教育(進研ゼミなど)で補完していくのが普通だった。それで大学は合格できると信じて勉強を進めていった。
一方都会では、そもそも中学受験というものが普通に定着し、小学生が夜遅くまで塾に通って勉強している。高校受験、大学受験ともなるとさらにその温度は高くなっていく。なんというのか、この受験に対する「温度」、「緊張感」、「空気」というものは田舎では絶対にわからないものだった。なんせ、人数が少ないし、限られた人の熱意しか視野に見えてこないからである。
結局田舎では「井の中の蛙」になってしまって、自分のレベルが(模擬試験などでわかるにしても)肌でどのレベルにいるかわからないのである。
世の中には、絶対に自分よりもできる人が存在する。その人たちと同じ時期、同じ空間で努力することで引っ張り上げてもらえたりするものである。
そんな人に出会えたら、それは本当に幸運なことなのである。都会のほうが人数も多い。当然、そんな人に出会える可能性が高くなるわけである。
なので、もしも自分が都会に住んでいたら、まわりの温度や緊張感によって、さらに学力を押し上げることができたかもしれない。自分の第1志望校にいけていたかもしれない。
田舎で受験勉強を行うということはデフォルトでそれだけのハンディを背負わなければならないのである。
それでも、その環境に文句を言っても仕方がない。がんばるのみ。努力は絶対に自分を裏切らない。少なくとも自分はそうやって信じ、ここまでがんばってきた。それはあらゆることに通じることでもある。
#日々感謝 m(_ _)m