YO茶の足跡残す日記

日々感謝の気持ちで、思う事をいろいろ書いていきます。

親父イズムは確実に受け継がれている

先日久しぶりに兄と電話で話した。家業だったお店を閉店し、新しく会社に勤めだしたわけだが、仕事としては大手家電販売店などのエアコン取り付けや家電品の設置、接続などをやる会社である。

これまで兄がやってきたキャリアがそのまま活かせるので入社初日から即戦力としてガンガン仕事をこなしているらしい。本当によかった。


ただ、これまで「まちの電気屋さん」のような形態でやってきた仕事のやり方と量販店の仕事のやり方では違う点も結構あるらしい。

例えばエアコンをつける作業ひとつとっても電気屋のときにはまず下見に行き、工事に必要な部材を見積もってから後日工事を行うのが普通であるとのこと。

一方量販店の場合はとにかく取り付けの数をこなさないといけないらしく、現場にいくのは取り付けの当日1回のみ。なので店頭で販売員がお客さんから聞いていた工事条件とは異なったりすることがままあるらしい。なのでその場で柔軟に対処する能力が必要になるとのこと。

あとは、工事に求められるきめ細かさがちがうらしい。量販店でも、もちろんきちんと取り付けはするのだが、これまで電気屋でやってきた「丁寧な取り付け方」だと数がこなせないのだそうだ。

兄はだからといって手抜きをしていることはなく、スピードは上げつつも今までと変わらぬ気持ちで取り付け対応をしているそうだ。


その話を聞いていて私が思ったことは、結局これまで「まちの電気屋」を通じてお客さんに売ってきたものはもちろん商品ではあるが、それと同時に「まごころ」だったんじゃないかなあと思った。


#あ、そういえばお店で使っていた封筒にも「まごころサービスの・・・」とかいう
#フレーズが書いてあったっけ。


昔、まだ田舎に住んでいたころ、よく親父から頼まれ、配達やエアコンの取り付けを手伝ったりしていた。そのときの親父の仕事ぶりを思い出すと、なんかそう思えてきた。


確かに量販店で買うと商品は安いけど、取り付けにきてくれる人のまごころがこもっていたかというと???である。ただ義務的に、「物質」を取り付けにきてくれただけ。兄が新しい仕事の内容に違和感?齟齬?を感じたのは根底にながれているそういった気持ちなのではないかなと感じた。


逆に兄がそのような違い感じたということは、これまで親父が長年かけて培ってきた「親父イズム」(と表現するのが正しいのかどうかわからないが)をきちんと受け継いでいるということなんじゃないかなと思った。


かく考えれば、物質的な財産は何も残していかなかったけれど、この「まごころを提供する」という精神は親父が残していったとても大きな財産なんじゃないかと思う。仕事を通じてそんな親父の心の財産を受け継いでいる兄を正直うらやましくも思う。


あくまで自分目線での考察なので実際に兄が思うところはわからないし、見当外れかも知れないけどね。


ちなみに私が親父から仕事面の姿勢や心で受け継いでいることがあるとすれば。。

それは


「コツコツと粘り強く愚直に」


物事を進めるということでしょうか。結局、人生でこれが実践できている人達が、本当に強いのだと私は信じている。





#日々感謝 m(_ _)m