YO茶の足跡残す日記

日々感謝の気持ちで、思う事をいろいろ書いていきます。

今国会での”注目の的”、田中防衛大臣

はい、今日は政治ネタを。


1月24日に召集され、始まりました通常国会。皆さんご承知の通り、通常国会で最も重要な事案は、来年度の国家予算及び関連法案を通すことです。国家予算と言っても、審議されるのは「一般会計」と呼ばれる部分についてです。これは、国庫に入った税金を、各省庁にどう配分するかというものになります。



ところが、ご存じの方も多いと思いますが、日本には「特別会計」という、国会で審議される予算とは別の財布もあるのです。これは各省庁が独立して管理しているものです。この特別会計というのが実に複雑怪奇なもので、各省庁の既得権益の元凶でもあります。驚きなのは、特別会計の合計額は、一般会計の予算額よりもはるかに多いのです。


このページをみてください。平成18年度から平成22年度の一般会計予算と特別会計予算の歳入額、歳出額の総額が出ています。パッとみてわかるように、桁がちがうのです。例えば、平静22年度の一般会計予算が約92兆円なのに対し、特別会計は実に380兆円!すごいっすね。。日本の既得権益というものがもろ数字にあらわれているわけです。


「母屋でおかゆを食っているのに、離れで子どもがすき焼きを食っている」


これは、塩川正十郎氏が財務相当時に発言されたものです。私は一般会計と特別会計の関係を例えた名言だと思います。



この仕組みに直接メスを入れ、変えるのが政治家の役目。大ナタをふるわなければならないのですが、ずーっと官僚からいいようにやられているんだよなぁ。。増税する前に、特別会計を見直せばいろいろ出てくるのでは?ていうか、その前に景気対策して税収を増やせば増税いらないのでは?(財務省はそうなってしまって増税の根拠がなくなるのをいやがってるのでしょうが。)




とまあ、前置きはこのくらいにして、今国会で野党から最も攻撃の的とされているのが田中直紀防衛大臣です。おなじみ田中真紀子議員のお婿さんです。


なぜ田中防衛大臣が攻撃の的となるのか。氏は平成21年に参議院外交防衛委員長まで務めています。普通に経歴だけ聞いたらいいじゃん、と思いますよね。実は、この方、防衛問題に関して、全く知識が乏しいことがもうよーく知られているのです。


外交防衛委員長を務めたときも、その知識のなさに、今でも語り草になっているほどだそうです。


そんな田中大臣。大臣就任後、NHK国連平和維持活動における武器使用基準の緩和と武器輸出三原則の見直しを混同。早くも防衛問題に対する意識の低さを露呈してしまいました。。


また、1月23日には沖縄県仲井間知事と会談。その際、知事から『もう何度か沖縄にはみえておられるんですか』と聞くと、田中大臣は、『沖縄、石垣島は毎年1回ほど、家族と同行しながら伺っておりますが、だいたい水族館だとか、硫黄島(いおうじま)だとか…』


あのー、まず「いおうじま」ではありません。「いおうとう」です。それに硫黄島は沖縄県ではなく東京都です。ひどい。。それに、知事がお聞きになったのは、普天間基地、嘉手納基地など米軍の実態は見てるんでしょうかってことなのです。会談なのですから。それに対し、家族旅行の話。。これ、会談でしょうか????




そんなだから早速国会でもいろんな問題発言やら行動を起こしています。


たとえばこれ。


自衛隊合憲の根拠答えられず=芦田修正「理解していない」−田中防衛相


自民党の論客、石破茂議員が「自衛隊が合憲とされる根拠は何か」という基本中の基本を質問したのに対し、明確に答えられませんでした。そしてなんと、石破議員から「憲法9条2項の『芦田修正』が根拠ではないのか」と助け舟が出される始末。田中大臣は「私自身は理解していない。ご知見を拝聴しながらよく理解したい」と述べたと。。。。


また、


自衛隊の基地がある硫黄島の読み方を「いおうとうだと思う」と明言できず(さっき書いた通り、「いおうとう」が正しい読み方です。)
南スーダン国連平和維持活動(PKO)で自衛隊を警護している国名を答えられず
・米軍の新戦略などについても明確に答えられず



と早くも素人ぶり爆発。防衛大臣でなくとも、国防問題に対し意識の高い一般国民でも答えられるようなものばかりです。



さらに、1月31日の参議院予算委員会では突如無断で席を離れ15分間行方不明になりました。どこにいたかというと、議員食堂に行き、コーヒーを飲んでいたとか。。。なんともはや。。。。



田中大臣。邪推ですが、あなたは大臣というポストにつきたかっただけじゃないのですか。



本気で国防というものに向き合ってるんですか?



こんなひどい人をなんで防衛大臣にしたのでしょう、野田総理。今年は日本の外交/防衛について、非常に重要な選択を迫られる年だと思っています。重いテーマでいっぱいですよ。


普天間基地
尖閣諸島など中国との問題
・次期戦闘機にF35が選定されたこと
北朝鮮問題
・武器輸出三原則の緩和
などなど・・


どれも舵取りを間違えると一気に政権が転覆するようなクラスのテーマばかり。すでにこんなポカをやらかしている大臣で乗り切れるのでしょうか。



そう遠くない時期に防衛大臣更迭というニュースが流れるかもしれません。民主党ももっと防衛に強い人がいるでしょうに。そういう人を据えるべきです。内向きの力学で人を決めていたら、結局自民党時代と変わらんではないですか。



私の予想が当たらず、突如すばらしい采配をふるってくれることを切に願います。


で、本来話すべきことをきっちりとやってください。


#日々感謝 m(_ _)m