YO茶の足跡残す日記

日々感謝の気持ちで、思う事をいろいろ書いていきます。

野田総理が内閣改造に打って出た

これもリアルタイムに書く事ができず、旬を逃してしまった感がありますが。。。


先日6月4日に野田総理内閣改造を実行しました。これは、その前の日に実施した小沢一郎議員との会談で、消費税引き上げ法案の、今通常国会での可決への協力依頼交渉が失敗に終わったことを受けての改造なのだそうです。


ん?どういうことだろう?小沢さんとの会談が不調に終わったらなぜ内閣改造なんだろう?


今や野田総理の頭の中は、消費税引き上げしか関心がないのだといいます。通常国会は6月21日に閉会します。もう残り2週間あまり。しかも、野田総理は今月18日に開かれるG20に参加する意思があるらしく、そこで消費税の事を発表したいという思いがあるのだそうです。


となると、最悪前の週の15日には法案可決しておかなければなりません。


しかも、野田総理は消費税引き上げに「政治生命をかける」と言いました。それはすなわち、法案が通らなかった場合には総理辞任、総選挙にまで進展することを覚悟しているという事でしょう。(普通ならですが。。)


与党内の大勢力のリーダー、小沢氏から反対されてしまった今、法案を通すために賛成を取り付けなければならないのが野党第一党である「自民党」です。元々参議院を通すためには野党の協力が必要な訳ですが、ますます最大野党の自民党に協力してもらわなければならない状況になったということだなのです。


今回の内閣改造は、参議院で可決された田中防衛相、前田国交相に対する問責決議案に応えたものなのでしょう。しかし、民主党になってからは、本当に自ら辞任するということを選びませんね。みんなだだをこねている子供のようです。こうやって改造にかこつけて交代をさせたところで、その狡さが余計際立つだけです。


さらに、内閣でさまざまな問題が指摘された大臣は軒並み交代となっています。最近スパイ関与疑惑が持たれた鹿野農林水産相、国会での会議中携帯から競馬サイトを見た小川法務相などです。


とにかく攻撃の的になるような人は全部とっかえということなんですね。自民の要求を丸呑み。。。。これ、与党の意味があるのでしょうか。。。野党時代に与党を攻撃していたような内容が全部自分達に跳ね返ってくることで、与党の厳しさを痛感していることでしょう。(多分)


こういった形で「誠意」を見せた野田総理。さあ、自民党はこれを受けてどのような手を打つのでしょうか。一気呵成に攻めたてたい所でしょうが、私には自民党自体一枚岩でまとまっているようには見えません。



こうやって見ると、守るほうもグダグダ、攻める方もグダグダ。。国会議員の皆さん、本当に足下をもう一度みてみてくださいな。東日本大震災の復興はまだまだ道半ば、福島第一原発問題だって最大の懸案「防潮堤」の検討すらされていない、景気はずーっと悪いまま。



本当に今、消費税増税なのですか?いつかはやらなければならないことは昨今の財政事情からわかってきました。しかし、本当に「今」なのですか?



最後に、今回の改造内閣についてひとつだけ。ニュースでも騒がれましたが、今回の最大のサプライズは、防衛大臣に民間人から起用したということです。その方は、森本敏拓殖大学大学院教授です。「たかじんのそこまで言って委員会」などに出演され、防衛・安全保障に関する非常に深い見識をお持ちの方であると認識しています。


しかし。。。。。「防衛」という国が責任を持たなければならない最重項目の行政トップに民間人を据えるということはありなのでしょうか。。。民主党議員の中で、防衛大臣になり得る人材はいなかったのでしょうか。


この起用を前向きにとらえれば、平素森本氏がコメントされている提言を実践いただければ、防衛・安全保障については保守よりの政策となり、国家としての防衛を意識した形に進めて頂けるのかなと思っています。ここは冷静に見て行きたいなと思います。



とりあえず今日はこのへんで。


#日々感謝 m(_ _)m