自分がまだ体験していない日本の精神世界
日本には、日本独特の世界観や美意識を体現する「XX道」というものがあります。
例えば茶道。飾りのない茶室の中で、ムダの無い一つ一つのお作法の中を通じて、「わび・さび」というものを体感できます。正直、自分は茶道の心得があるわけではありません。また、まっとうなお茶の席に参加したこともありません。しかし、その簡素な空間の中にあるなんとも言えない雰囲気は、わかる気がします。
次に「華道」というものがあります。生け花。これまた、私には縁遠い世界でした。自分で生けることはまずありませんし、その作品に自分が注目するということはこれまでもありませんでした。もちろん、華やかなだな、とかきれいだな、という位の感覚はありましたけどね。
しかし、本当にこれまた面白いもので、年を重ねるとともに、例えばさりげなく街の中で展示されている生け花に目が奪われたりすることが出てきました。
そこに何を表現しているのか、その技法などといったことについてはよくわかりません。しかし、なんというのでしょうか、自然の草花や枝を使って、小さな空間の中に世界観を表現しようとする華道というのは、すごく奥の深いものではないのかと思えてきました。
ひょんなご縁から、ある方とSNSのお友達となりました。この方から、Facebookで定期的に様々なスタイルの作品を紹介してくださっている、Kado Senshinikenobo kasensyaという出版社のページを紹介して頂きました。(リンクはこちら)
仕事に忙殺される日々なのですが、休憩時間に紹介頂く作品を見ると、心がなごみます。花って心を癒す力があると言う事は言葉では聞いていましたが、本当なんですね。紹介頂いている作品の解説を通じて、街の中でふと目につく作品を通じて、華道の世界の精神性や考え方というものがすこーーーしわかるような気がしてきました。
#あくまで「気」ですよ、「気」。。
こういった、自分が知らない世界にも、奥の深いものがあるんだなということに目を向けることができるようになったということはすこーし大人になったのかな、と思ったりしたのでした。
日々感謝 m(_ _)m