ここ数カ月間悩んでいた症状に挑む(後編)
YO茶でございます。
先日私が数か月悩んできた口臭のことを書いて、途中で終わりましたら、結構多くの方から
「はやく続きを読みたい!」
とうれしい反応を頂けましたw
口臭っていうのは、誰しも気になることですからね。
前半はこちらです。よろしければ、こちらからお読みくださいませ。
では、後半行ってみましょう!!
さて、私は会社を午前半休にして、お茶の水にある東京医科歯科大学病院へと足を運びました。
お茶の水駅を出ますと、でっかい敷地の中にその病院はあります。なんか、頭の中に白い巨塔のオープニングテーマが流れてきます。
朝8時過ぎに到着しますと、受付は8時30分からなので所定の用紙に必要事項を記入して申請書ボックスに書類を入れておきます。
私の受け付け順は14番。8時30分から受付を開始して、9時に予約を入れているため、30分で処理してくれるのか若干不安でしたが、受付はとてもシステマティックで、素早く受付処理をしてくれました。
実は、予約をとる際、検査を受けるにあたって実施してほしいことがあると言われていました。それは。。。
・48時間前からの臭いの強い食品(タマネギ、ニンニクなど)の禁止
・24時間前からの整髪料や香水の禁止
・18時間前からの飲酒禁止
・12時間前からの喫煙の禁止
・検査当日、朝起きてからの飲食禁止
・検査当日の歯みがき、うがいの禁止
うわぁ。。。。もう朝、口はすごいことになってんだろうなぁ。。なのでマスクしないと怖くて通勤電車には乗れません。。
そして、息さわやか外来へ移動します。
最初、待合室で質問シートに記入していきます。
症状、普段の生活上の様々な習慣、ストレスなどなど。。。記入が終りましたら、いよいよ診察です。
担当の先生、そしてインターンの学生さんと3人でカウンセリングが始まります。
最初に質問シートの内容を元に問診が始まります。
前半で書いたような話を一通りします。その後、本来口臭というものは誰にでもあって、それを完全に消すことはできないこと、口臭の強い人はその度合いが強いということなので、それを普通の人のレベルまで改善するのが息さわやか外来の目的であることなどなどの説明を受けました。
口臭というのは、1日に2回ほどピークがあります。
一番口臭がきついのは、朝起きたときなんだそうです。それが食事や歯磨きなどによって弱まり、また昼食の時に山がくるのだとか。そして昼食をとることで口臭が再び抑えられるのだそうです。
へー、知らなかったな。
そして、検査が始まります。
検査は以下の5種類。
1.ガスセンサー(ブレストロン)
2.口臭ガスクロマトグラフィー
3.官能検査
4.唾液検査
5.口腔内診査
おぉ、なんかすごく専門的な感じがするぞ!
それぞれについて簡単に説明しましょう。
まず、ブレストロンというのは、呼気の中に含まれる揮発性硫黄化合物の量を測定できるそうです。測定器のチューブの先につけられたマウスピースを加え、測定します。45秒間で測定は完了。
次に口臭ガスクロマトグラフィーは、口臭の原因になる特定の成分を測定できる装置です。ここでは、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3種類について測定が実施されます。
官能検査は、先生が直接YO茶の息を匂って、どの程度の臭いかを測定する検査です。板の真ん中に丸い穴があいていて、そこに透明なアクリルの筒がついています。私がアクリルの筒を咥え、反対側にいる先生へ息をはきます。
個人的には、この検査がなんかいちばん嫌でしたね。。。
唾液検査は、特定時間内で紙コップにつばを吐きます。その唾液の量を測定するものです。
最後に口腔内検査。歯と歯茎の検査となります。
さて、このブレストロンで測定すると、通常は0〜250ppbという数値になるのだそうです。
そして、この検査結果が、以下です。
・・・へ?
ええええ!!??
1570ってなにそれ。。。ノーマルの10倍じゃん!!
先生から、「確かに高いですね」と。。。
思わず、YO茶も笑ってしまいました。
そして、ガスクロマトグラフィーの結果。
ゴ、ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・(;´Д`)
硫化水素が閾値の25倍ですか。。。。他の2つももれなく閾値をはるかに超えています。。
そうかぁ、、家族が言っていたことは正しかったんだ、とこの時ようやく認めざるを得ませんでした。
次に官能検査・・・ど、どうなんだ。。。
やっぱり。。。
唾液と口腔内検査は問題ありませんでした。
この測定結果から、
「YO茶は口が臭い」
ということが証明されたのでした。。あぁ。。。。
ここで先生から、
「YO茶さんの舌には舌苔(ぜったい)が結構ついていますね。硫化水素の量が多い場合、舌苔が原因であることが多いのです。これをまずはきれいにして、それからもう1回同じ検査をしてみましょう」
という提案がなされました。
舌苔?確かに舌が白い。それに、舌は以前一時期歯ブラシでゴシゴシしていたけど効果なかったぞ。
「舌苔をとるには、専用のブラシを使います。舌ブラシというものがあって、それを使うんですよ。」
え?
そんなものがあるんですか?
これが舌ブラシです。
ブラシはこんな感じになっています。
これを舌の上でやさしく手前になぞるようにかき出します。1回なぞっただけで、ブラシには白いネバネバしたものがくっついています。
これを何回か行いうと、白かった舌にピンクがかった色が見えてきました。
この後、この日初のうがい(笑)
そして再検査となったのでした。
うーん、こんなもんで数値が変わるもんかねぇ。
その結果は・・・
へ?
へ?
へ?
ええーーーーっ!?
すべてが基準値内まで下がってしまいました。
まじか。。。
もう、魔法です。
結論。
私の口臭の原因は、舌苔でした。
口臭予防のケアとして、毎朝舌ブラシによる舌苔の掃除と、
「シーエルオーツーフレッシュ液」
という口腔洗浄液によるケアです。
このシーエルオーツーは、その辺で売っている洗口液とは違って、硫化水素を分解してくれるという優れものです。味はいけてませんが、使った後は本当に口がすっきりします。
このケアを初めてから、家族からは全く何も言われなくなりました。
妻も、原因がわかって、本当に安心していました。どこか、体が悪いかもと思っていた悩みが消え去りました。
ちなみに、この検査は保険外です。だいたい 16,000円でした。でも、私だけでなく家族全員を悩ませていたものを元から断ち切ったわけですから、安いものです。
思い切って、診察に行って良かったです。
最後に所感を。
口臭とは、本当にやっかいなものです。周りの人は言いにくいし、自分がその事を知っても自分ではわからないからどんどん疑心暗鬼になっていく。
でも、口臭がする人に対して、正直に「口がにおいますよ」と伝えるのは、とてもデリケートな問題で、簡単には言えないものです。
私の場合、家族が言ってくれ、一緒に悩んでくれたことで自分もなんとかしないと、と行動したわけですし、結果解決できたんだと思っています。
サポートしてくれたみんなに感謝です。
「自分は口臭がきついんじゃないだろうか?」と思っている方。原因は様々です。
歯槽膿漏や虫歯が原因の場合もありますし、鼻が悪い場合もありえます。胃腸が原因の場合もありますし、唾液の量が少ない場合もあります。
まずはかかりつけの歯科へ行くことをお奨めします。その上で、どうしても気になるときには私がお世話になった口臭専門外来で受診してみるということで良いと思います。
この数カ月間、YO茶一家を悩ませ、「においのマントを身にまとっていた」とまで言わしめた口臭との戦いは幕を閉じました。
少しでもこの経験が皆様の参考になれば幸いです。
日々感謝 m(_ _)m