YO茶の足跡残す日記

日々感謝の気持ちで、思う事をいろいろ書いていきます。

SRST、奥が深い・・

今回、結構私の仕事に関連する話を書いています。申し訳ないのですが略語等の細かい説明は割愛してます。わかる人しかわからないような内容なのですが、ご容赦を。


CUCMとIP Phone間の通話が切断されたようなとき、ローカル拠点に設置されているルータがCUCMの呼処理を一時的に代替してくれる機能があります。これをSRSTといいます。

SRSTの良いところは、ルータに投入するコマンドがそれほど多くなく、難しくないことでした。IP Phoneの中にある各電話の設定情報を電話自身ががSRSTルータになげて、その情報を元にSRSTルータは制御を開始してくれるからです。

まあ、SRSTルータにIP Phoneが登録される形なので、内線通話はそのSRSTルータ内でしか行えなくなります。また、外線通話を行うためにはdial-peerを設定しておかなければなりません。他にもCUCM時には使える機能が使えなかったりします。
ほんと、最低限の機能だけ救済しようというものです。


設定が難しくないとはいえ、このルータを通常時H.323ルータとして動かしているような場合、SRST時に動かしたいdial-peerが、通常のCUCMが動作しているときに影響しないよう注意してあげたりする必要があったりするので簡単とは言ってもそれなりに設計は必要になってきたりします。


このSRSTですが、SCCPで動くIP Phoneだけでなく、SIPで動くIP Phoneもサポートしています。しかも、1台のルータにSCCPとSIPのIP Phoneを同居させることができます。そうなった時点で話は非常にややこしくなります。


SCCPのIP Phone上に設定されている内線番号は、SRSTモード時どういう扱いになるかといいますと、簡単にいえばFXSポート扱いになります。

ところが、SIP Phone上に設定された内線番号はFXSではなくVoIPのdial-peerという扱いとなってしまいます。


この事実が何を引き起こすかわかりますでしょうか?実は非常に面倒くさいことになるのです。(詳細は割愛しますね。案件にもからむ話なので)


Ciscoが販売しているIP Phoneの最上位機種は99xxシリーズになるのですが、これらのシリーズ、なんと信じられないことにSIPしかサポートしていません。


なので、99xxとSCCPのIP Phoneを使って構築する時には注意が必要です。SRSTの設計にエンジニアは悩みまくることになるでしょう。


マニュアル見ただけではきっとわからないんだろうなあと思いました。

ま、さすがに CCIE Voice の試験でもここまで複雑なことはやらせんでしょう。たぶん。。きっと。。。


いやー、すいません、今回はややディープな話を書いてしまいました。
こんな話、誰か読んでくれるのかなw


#日々感謝 m(_ _)m